「骨太方針2022」が公表されました
梅雨のジメジメとした蒸し暑さが終わりを迎え、からっとした夏空が広がる時節となりましたがいかがお過ごしでしょうか。例年は近畿・北陸共に7月中旬〜下旬の梅雨明けとなるのが平均的ですが、今年は6月28日に梅雨が明け、統計開始以来最も早い梅雨明けとなりました。早く梅雨が明けてうれしい反面、猛暑の季節がいつもより長く続くかと思うと水不足等の問題も少し心配ですね。
新型コロナウイルス感染症については、全国的にかなり減少傾向にあります。そのため最近の厳しい暑さの中でのマスク着用の考え方についても変化がでてきています。具体的には、屋内や会話がある場面では引き続きマスクを着用する必要がありますが、屋外で他人との距離が十分ある場合や周囲で会話がほとんどない場面においては必ずしもマスクを着用する必要がないとのことです。これからの季節は熱中症のリスクが高くなることから、こまめに水分補給することに加えて、マスク不要の場面ではマスクを外すということも頭に入れていただけたらと思います。
6月7日に「経済財政運営と改革の基本方針2022 新しい資本主義へ〜課題解決を成長のエンジンに変え、持続可能な経済を実現〜」(骨太方針2022)が経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定されました。この基本方針の中で特に強調されているのが「新しい資本主義」の実現というフレーズであり、その実現のために以下の5点を重点投資分野として挙げています。
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人への投資と分配
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A
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科学技術・イノベーションへの投資
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B
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スタートアップ(新規創業)への投資
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C
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グリーントランスフォーメーション(GX)への投資
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D
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デジタルトランスフォーメーション(DX)への投資
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@については、多様な働き方の推進、質の高い教育、賃上げ等が具体的な目標として挙げられ、ABでは、量子・AI・バイオテクノロジー・医療分野への投資を拡充し、新規創業を5年で10倍増にするという計画となっています。またCDで目指しているカーボンニュートラルの実現やデジタル技術によるビジネスの変容については、もはや上場企業だけでなく一般的な中小企業においても今後避けては通れない事項になってくるのではと思われます。